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徒然☆乙女

乙女ゲーム・アニメ感想日記

 

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  • きんとうか
  • 2017年09月13日 (水)
  • 07時20分51秒
by AlphaWolfy

きんとうか 

主人公・鈴村颯太は祖母の葬儀のため
十数年ぶりに海を渡り、父の故郷の島に帰っていく。
瀬戸内海に浮かぶ小さなその島には
生きている者と同じように、死者を想い、慈しむ優しい風習の残る島だった。
祖母を送るため「華おくり」の儀式や
成長した幼なじみのよそよそしい態度に戸惑いながら
颯太は祖母の夜、過去に亡くした知人に似た、記憶のない男に出会う。

波のように繰り返される、出会いと別れ。
それは死者の想いが咲かせるという花、きんとうかが見せる奇跡か幻か。(公式より引用)

以下、BL18禁ゲームの感想です。
BLに抵抗がある方や18才未満の方の閲覧はご遠慮下さい。
ネタバレ有り。




都志見文太さんがシナリオを手掛けていると聞いて
BL18禁作品「Si-Nis-Kanto」ですっかりこの方のシナリオに魅了されたありんこは、本作の発売をとても心待ちにしておりました☆

都志見さんの文章は、叙情的で感傷的でポエティック。それに夢見がちでノスタルジック。
この作品を形作るヴィジュアル&サウンド面との相乗効果もあり、描かれた世界観にグッと引込まれました。そして沢山泣かされました。

瀬戸内海に浮かぶ架空の島、「那珂ノ島」は、土着信仰が強く、封建的で閉鎖的。不可思議な現象が起こり得そうな環境です。
期間は8月の真夏の盛りから彼岸にかけての1~2ヶ月。ひと夏の幻、みたいな物語。
死者の想いを繋ぐきんとうかの花と、霊媒体質の主人公、颯太。
織り成すストーリーは夢物語であるけれど、どこか現実味をおびていて、あの島ならそんなこともあるかもね、とつい納得してしまいそう。

登場人物は皆人間味に溢れています
不貞をはたらいて情夫と消えたと蔑まれた当主の妻も、
家族を深く愛しながらその不器用さが故、心がすれ違ったまま病死した当主も、
その心の内が、無念が、きんとうかの花の力を借りて初めて語られた時。
残された家族が過去の後悔を、感謝の気持ちを対峙した死者にぶつけた時。
両サイドの募る想いを目の当たりにして涙を流さずにはいられませんでした。

メインキャラはもちろん、サブ・モブキャラにさえ命が吹き込まれています。
疎まれる行動を繰り返す記者、掟や慣習を重んじるあまり己の蛮行に気づかない村の住民。
どの人も事情があり、そうさせる背景がある。
どのキャラクターも彼らの立ち位置をキチンと理解する事が出来た気がします。

スチルについて
立ち絵はかなりいいと思います。表情の差分も多く、感情に沿いクルクルと変化するので違和感もありません。
残念なのがスチル。
構図がオカシイとか塗りが甘いとか他の方が指摘されている点よりも、ありんこは人物の表情が気になりました。感情が絵から伝わってこず、まるで人形みたいに虚ろだなって思うものがいつくかありました。
BGMや役者さんの演技が素晴らしかったので、尚更気になりました。
反面、「おっ、これは・・・」と思える素晴らしいスチルもありました。

声について
颯太の声の方、NO THANK YOU!!!の主人公ハルと同じ方。柔和で爽やかな声質で好感が持てます☆
ハルは攻め側だった為、抑え気味な吐息がとてもセクシーな印象でした。
この作品では受けですので、この声優様の新しい一面を存分に楽しめたかと 
キャストはお馴染みの方から初めましての方も皆さん、素敵でした

楽曲について
いいくぼさおりさんの伸びやかな歌声とメロディが作品の世界観にマッチしていて素晴らしかったです。
流石はZIZZ STUDIO。安定のクオリティです。

18禁要素について
各ルートに3回位。 ハードなモノは無く、至ってノーマルです。
主人公は総受け。皆ノンケだけど、たおやかで何気に色っぽい彼とならアリかなって流れ。
どの場面も愛が感じられて◎。

以下攻略順に感想です。
ネタバレ有りです。



宗定
感動しました。感激しました。感情が何度揺り動かされ、泣かされた事か。
波乱万丈な展開に、最後は幸福ENDを噛み締めながら明るい気持ちになれてホッとしました。
・・・お蔭でBADENDの回収作業の気が進まない
いつまでも幸せ気分を噛み締めていたいから
宗定という人物はうら若くも本当に優れた人格者で、島の最高権力者。
威風も堂々としていてとても男らしく、お声もキャラ設定にピッタリの心地良い低音
宗定にとって颯太は子供の頃「唯一楽しかった夏の思い出」に繋がる大切な存在。
颯太に対する「友誼」は深く特別なもので、島のしきたりを破る事も厭わない程。
自分の立場に雁字搦めにされても尚、島を愛し、島民を愛し、神職者として正しい姿であろうとする宗定。
恋を知り、愛に狂い、周囲の信頼と少ない友人を失いかけた展開にハラハラし、思わず目を背けたくなりました。あの穏やかな朝倉さんが情事に鉢合わせた時の壊れっぷりがスゴく恐ろしかった
颯太の拒絶による無理やりの破局後、自暴自棄になるのではと心配しましたが、その辛い経験を糧にして更なる成長を見せた姿に感動しました。最後まで自分を見失わず、強い彼でいてくれて良かった。

母・千恵子の不遇な新婚時代、逢己家を去った本当の理由が判明。
孤独だった宗定にとって、母の無条件な愛は大きな救いであり、心の糧になったことでしょう。
母の子を思う気持ちが語られるシーンは、自分とどうしてもリンクしてしまい涙が止まりませんでした。
初周で攻略したこのルートの出来栄えを顧みて、ますます他ルートでの物語が楽しみになりました。


恭ちゃん、可愛かった
渡利の次男坊。年下キャラ&童貞キャラ特有の初々しさは全く無くて、逆に颯太に対して優位に立ちたいタイプ、ですかね。
直情的で反骨精神がある感じだけど、自分の熱くなった行動を振り返って冷静になり、素直に謝罪する事が出来る子です。
若さゆえの未熟さはまだまだあるけれど、意外としっかりとしていて面倒見が良い。
颯太に抱いた恋愛感情を早い内から自覚し、猛烈なラブアタックを繰り広げます。それはもう清々しい程にw 俺を好きになれ!って具合に有無を言わせない勢い。
流され易い颯太は強引な流れで付き合い始めることになるけれど、2人は予想以上に幸せそうでした。
身体の関係も颯太の抜群な感度の良さwが発揮されて結果オーライ。 
好奇心旺盛な若者らしく、いろいろ試してみたり、毎夜毎夜と本能のままにイチャイチャが続きます。

このルートで判明した司が巻き込まれた土砂災害の詳細。
恭に深く関与していたと。
成人の儀で明かされた事実に2人の絆が揺らいで、えーっまさかの破局?!

恋にはいつか終わりが来る。だから始めるのが怖い。
寂しがり屋の颯太にとって、大きな救いの言葉「アウトロは来ない」。
恋愛未経験な恭が永遠なんて誓える筈がないと分かっていながら、もしかしたら・・・と思ってしまうその気持ち、分かります。
これからの2人は島を離れた所で物語を紡いでいくんでしょうね。
島の束縛が無い事自体がもう祝福の第一歩という感じです。


このルート良かったです。愁さんが愛おしくなりました。
家族にすら無関心で冷たい態度ばかりのこの方が颯太に恋をする姿を見て、大好きになってしまいました
神隠しの真相が明かされます。そして禁忌を破る行為が行われた事にも迫ります。
きんとうかの野原に現れた存在の正体は家族ではなく「父の様に接してくれた」あの人。
誘拐犯の感情を逆手にとって自分の意思で一緒に居る事を選び、逃避行していたとの告白・・・子供らしからぬ観察眼と知略w 神童と呼ばれて納得です。
世間を忍んで生きる事に疲れた誘拐犯を置いて、逃げ出した事を後悔し続けているけど、立場上おかしくない行動だったのだから、気に病み過ぎでは?・・・とても繊細な人だな。
「地獄に落とした友人」が誰だか分かりましたが、その謎は次のルートまでお預け。
このルートに来て初めて明かされる颯太の不遇な過去。かなりショッキングな内容です。
事故以降家庭環境に恵まれず、散々辛酸を舐めてきた颯太に「悲しみも、喪失も、憎しみも、人の心を豊かにする美しいもの」で、多感で感傷的な彼を「人生の深みを知るその感情は美意識として賞賛されるべき」などと励ましたり。
神の寄り代として存在し、博識な愁だからこそ説得力のある口上が印象的でした。
「あなたのことが知りたい」「側にいて欲しい」
お互いの口説き文句を交換しながら関係が深まっていく様子は、孤独中毒者同士、お互いの隙間を埋め合っていくようでしっくりと来ました。
好意を感じるものの、過去のしがらみから独りでいることを望んでいる愁。
2人の関係がどう変化していくのか不安に思っている状態でのセックスは、見ていて気恥ずかしくなるほど颯太が欲しがって良がっていて微妙でした 愁の最中の囁き文句がドS過ぎで虐めてるみたいだったしw
後半で愁が心を開き過去の告白をしてくれたところ辺りからグッと2人の関係が深まり、幸せな雰囲気でした。
中々お似合いの二人です。離れ離れになってしまう2人だから、宗定みたいな後日談が見たかったな。 


哀しすぎて涙が流れませんでしたw
気分的に涙を流す状態の遥か上を行ってしまっていたから、逆に冷静になれたというか
ここまで来ると大体彼が何者なのか、どういう存在なのか、想像がついてしまっているので、結ばれても幸せな未来など来ない事が分かってしまっています。後は悲しみをこらえて2人の様子を見守るしかないありんこ・・・いやぁ、これが辛いのなんのw
「きんとうか」の素晴らしいところは、下手にご都合主義なハッピーエンドに持っていかないところですね。
もしかしたら2人は幸せになれるんじゃないかと・・・少し期待してしまったけれど

司の出生もかなり不遇で気が滅入りました。
あんな環境でも常に前向きで居られたのは、おばあちゃんに言い聞かされたことが心に深く残っていたからでしょうか。
「人に期待することを止めればガッカリしなくていい」って考え方は前向きなんでしょうが、何だか虚しいです。
島に出稼ぎに来て、島民から愛されて、人の命を救い、短い人生を終えた司。
情が深く、朗らかで、太陽の様に周りを照らしてくれる人でした。
人間味に溢れていて愛されるべき人間でありながら、本当に愛される事を知らないまま逝ってしまった可哀想な人。
そんな彼がひと夏蘇る事が出来て颯太と恋をした事は素晴らしい奇跡なのでしょう。
司も成仏し、周りの皆もこの奇跡がもたらした、宝の様なひと夏の思い出を噛み締めながらこれからを生きていくとしても・・・。
彼がいなくなった後の、あの寂しく、空虚な気持ちをどう消化したらいいのか、ありんこは分からないままです。
颯太には上手く前向きな気持ちでこれからを生きて欲しい。ただそれだけかな。


まとめ
どのルートもとても面白かったです。
攻略対象は皆さん魅力的でした。
順番として恭が最初でも良かったかなぁと思いましたが、流れ的に兄弟を続けて攻略した方がいい気もしますし・・・。
大人な宗定さんルートでガツンとやられ、感動しまくったので結果オーライかな。
出会って良かったゲームでした。
都志見文太さんの次回作、期待してます。

以上です

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Category: 18禁BLゲーム

Thread: ゲームプレイ日記

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