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徒然☆乙女

乙女ゲーム・アニメ感想日記

 

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  • SWEET CLOWN ~午前三時のオカシな道化師~
  • 2015年11月02日 (月)
  • 18時04分05秒
by AlphaWolfy

SWEET CLOWN ~午前三時のオカシな道化師~ 


ある日、私の元へ一通の手紙が届いた。
それは”スイートクラウン城”で行われる<午前三時のお茶会>への招待状。
---私には人に言えない秘密がある。それはとても悲しい思い出で、だけど忘れてはならない憶い出で。
傷を抱えていることを誰にも気づかれぬよう悟られぬようずっと過ごしてきた。
他人に干渉されたくないし、感傷されたくもなかったから。
人は結局独りだと。
優しい顔をして近づいてきて、優しい言葉をかけてくれたって。みんな本心から私の事を心配している訳じゃないのだと。それは一時の戯れで、明日になれば容易く忘れてしまえるものなのだと、気付いていたからだ---。
手紙の差出人は「スイートクラウン」。
この人は本当に私の願いを叶えてくれる?
それとも私に新しい傷跡を残してくれる?(公式より)


TAKUYO独特の良質なダークファンタジー。

登場人物は、心の壁が厚く他人と接する事に無関心で無気力に「生きている」主人公と、悲しい過去を抱え「歪」で個性的な攻略対象&サブキャラ達。
前作「月影の鎖」は重くて暗い現実的な題材でしたが、ありんこにとってはとても心に残る作品でした。
主人公を巡りどんな恋愛劇が展開されるのか。本作は前作を越えられるのか? 

<内容>
当方、お伽噺の様なファンタジー作品はあまり得意ではないけれど・・・ 
この作品はメルヘンで夢物語な城が舞台ですが、焦点は登場人物の内面性にあり、心情の変化を辿って行く物語。
不可思議な異空間で甘い菓子とドレスの洋装。
語られる血生臭い童話と口巧みな道化師。
人成らざる者と閉じ込められた招待客。
城から開放される為の計画と過去の悲劇との因縁。
妖しく仄暗い世界観です。

スイートクラウン城の招待客は皆集うべきして集まった者達。
過去の辛い経験は深く彼らを影響し、「歪み」を生じさせています。
彼らの中に渦巻く脆弱さ、醜さ、嫉妬など負の感情との対峙は心の傷を深く抉る辛い行為。
しかしその過程で心を通わせ他人を信頼する事を覚え、恋愛感情を育てて行きます。

徐々に物語の中核に隠された謎を紐解きたいなら、公式サイト推奨順での攻略を強くお勧めします。
古橋ルートではスイートクラウンの正体に迫るネタバレがありますので、後半に取っておく事。
主人公に纏わる経緯の謎は一番最後、真相ルートで明かされます。(攻略制限あり)

<恋愛要素>
糖度はルートにより差があります。
微糖なモノもあれば、性的関係を示唆する展開のルートも。
実際に描かれているのは(スチル含めて)キスまで。
欲を高めスイートクラウンになる、という目的達成の為に手っ取り早く「性欲」を刺激しようと求めるキャラが数人。
これは恋愛とは全く別物で唯の「手段」ですよね。
主人公の心のガードが高く、お互い心を通わせるまで時間がかかりますが、二人に甘い感情が芽生えるまでの描写が比較的丁寧に描かれていて違和感なく読み進められたと思います。

SWEET CLOWN ~午前三時のオカシな道化師~ 応援中!
<主人公、柘榴>
決して目立たず、平凡に、日陰で日々やり過ごす事に努め、感情を押し殺して生きている子です。
5年前のある事件から家庭が崩壊し、自分の存在意義を見出せないまま現在に至っています。
自己評価がとても低く、ネガティブ思考。
「私は冷たい人間で、適当な人間で、更には面倒臭い人間で。人としての魅力的な部分が一切なく、悩んでは立ち止まり、石橋は叩き割り、相手の顔色を窺い、愉しくもないのに笑う。なんでもない風な顔をして、考えることを放棄したりもして、後でそれらを思い出しては深く後悔したりする。」
とても思慮深く、思い遣りもありいい子なのですが、何でも「私の所為だ」と自己責任に転嫁する思考傾向があり、あまりの後ろ向き加減にイラっとする事がしばしば
主人公に自己投影するタイプのプレイヤーさんは要注意。

<イラスト>
月影~と同じ絵師さんが担当だったので、期待していたのですが、何故か今回はスチルに不満を感じてしまう出来でした・・・。
キススチルは特に残念過ぎます。それに枚数ももう少し欲しかった。

<BGM>
作品の雰囲気に良く合っていました。オルゴール調の寂しい旋律が頭から離れません

<システム>
快適。この点TAKUYOさんは安心できます。

<おまけ要素>
カウントダウンやイメージスチルはありましたが、もっと欲しかったな。ちょっと物足りなかったです。

以下、攻略順に(公式推奨順です!)ルート別感想を。
ネタバレ有りです。



SWEET CLOWN ~午前三時のオカシな道化師~ 応援中!
密原
一見人当たりが良くて明るく軽薄そうなお調子者。
現状打開に一番積極的な協力者・・・かと思いきや、実は用意周到で常に相手の顔色を窺い、望まれた反応を「演技」していただけという狡猾な人物。
第一印象からなにか裏があるのではないかと感じていたのですが、それにしてもあまりの豹変振りに 
本性をザクロに曝け出し、底意地の悪さが表面化された後は、サイコだけどw以前のフェイクな彼よりも人間味が感じられて嫌いではなかったですw

スイートクラウンになるという目的達成の為に彼を選んだのに、全く欲望を感じることが出来なかったザクロ。
彼の本質を知り偽りのない表情を見た時気持ちが高揚し、もっとそんな彼が見たいと欲求が増した流れは共感できますが、もう少しそこから恋愛感情に発展していく展開が納得のいくものだったらなぁ。

深愛EDは訳も分からず現実世界に吐き出された印象。
マリスをあんなに吸収して死ななかったのは奇跡だw 
二人の現実世界での恋人関係が始まるわけですが前途多難な予感・・・
歪愛EDではお菓子にならなかったのが不思議。
お互いだけを視界に映せばいい。それ以外は邪魔。だから目隠し。病んでますねw
BADでは彼は最後まで心を許していなかったことが判明。
あの人格が180度回転した病的な豹変振りでさえ、ザクロが欲しかった反応の演技だったのか・・・2度裏切られた気分になったけど「コイツは救いようがないほど歪んでる」って確信出来たENDで何だか清々しかったw
お菓子になって食べられてしまった展開には悲壮感は無く、かえってすっきりした印象。
こんな面倒な人間はいなくなってしまえ、と思わなくもなかったからありんこ的にはOK

SWEET CLOWN ~午前三時のオカシな道化師~ 応援中!
久瀬
横柄な態度に「トノ様」とのあだ名が。
基本的に主人公には親身に接してくれて、密原みたいに腹黒ではないし、裏表を感じさせない良い人。
でも「弟になってやる!」と宣言した、その発想が突飛すぎて面食らいました。
それも甲斐甲斐しく傍に居て助力してくれて、どうやら真剣に「弟」になろうとしている
世間知らずで程度を知らないちょっと不思議な言動も、彼が何者か判明した時に納得いきました。
彼は道化師により「菓子人形にされた胎児、密原の双子の片割れ」(反転)。

死んだ弟の存在に未だ負い目を感じ、自己価値を見いだせない苦しみの生に喘ぐ密原。
一方自己犠牲により生を受けられず、人間になり得ない久瀬。
お互い自分には無い物を持ち羨ましく思い、性格も正反対の反発し合う存在。
終盤はスイートクラウン城からの脱出目的云々より、彼ら兄弟関係の修復がメインだったという印象。

「悔しい、悔しい・・・っ!!俺だって誠丞と同じように人間に生まれたかった!!!」
恋愛面での久瀬は主人公と出会ったことで、自分だけが得られる感情を知り、人間として生きること、生に対する執着を持ち始め、上記の様な激しい感情をぶつけるまでに至ります。一方、主人公自身も悩んだり苦しんだりすることは生きている証なのだと気付かされ、今までの自分の在り方を思い直す事が出来て新境地に至り、「後ろ向き思考の無限ループ」から開放されたと思えた後味の悪くない終わり方でした。
自喰の代償により少し不自由な身体になってしまったけれど、誠実な彼と一緒なら安心して生きていけるかもしれない。
幸せになれるといいな。

SWEET CLOWN ~午前三時のオカシな道化師~ 応援中!
日之世
とにかく癖の強いキャラ。
密原、久瀬のルートではあまり関わってこない非協力的な人物だし、主人公の中に棲む道化師に殺意を抱いているから接触する事すら危険を感じる
時折見せる狂気的な言動から彼の家庭事情に深い闇が感じられました。
マトモではないから恋愛するには一番困難を伴う人だという印象。
予測通り、序盤は専属オフレンダに選ばれた事にとても否定的で、感情も読めないし、理解しずらい人でした。
彼が理詰めで言葉を紡いでいるシーンにははっきり言って辟易しました(T_T)(T_T)
主人公も欲を高める方法を思案している時、自虐的な行動(拷問具、嫌いになれと自喰)ばかりを選び・・・後ろ向きな思考続きで積み重なる疲労感w
驚いたのが中盤での彼目線の自白に、生を諦め無痛無関心な態度を取り続ける主人公の「笑顔を取り戻したい」と考えていたという事。
一連の態度から彼が彼女に好意を抱いていたなんて全く思っていなかったからw
「この世に生を受けた奇跡のような出来事を、途中で諦めて欲しくなかった」
こんなまともな事を言える人だとは思わなくて更に驚きましたw

後半にはまさかのネージュ絡みのひと悶着があり、歪な過去が顕になりましたが、終わり方は前の攻略対象二人よりも純愛っぽい感じ。
歪愛ENDは他にはない突き抜け方w
微エロ展開あり。一番性に関心なさそうだったのに意外とこれがw(゚o゚)w

SWEET CLOWN ~午前三時のオカシな道化師~ 応援中!
古橋
ここまで来ると、かなり物語の核心に迫ってくる内容になります。
古橋さん・・・って褐色の肌の人だけど、やはり外国人か・・・
とある異国の王子様、スイートクラウンの「双子の兄」だったとは・・・! 
マリス(人の悪意の集合体)に当てられて、血に魅せられて一時期は大量虐殺行為をしていた、というとんでもない過去を持ち不死の身体を持つ人。
自己ルート以外では主人公やオフレンダの仲間達から一線を引き、いつも不機嫌そうで、迷惑そうで。
Sっぽい印象だったけど、知り合えば優しく、魅力的な人物でした。
精神的には密原や日之世よりも大分「まとも」だったかなw 

少し打ち解けて彼が主人公に抱いていた苛立ちの正体は「同属嫌悪」を感じたからではないかと告白するシーンがあります。
「・・・俺がそうだからだ。自分を愛せない人間は、人を愛せない」
過去に過ちを犯し自殺願望を持つ彼と存在意義を失いぼんやり生きている彼女。
確かに二人の共通点はここにあるのかもしれないけれど。う~ん。

柘榴が彼を知っていく過程の遣り取りはクスッて思えるモノがあって少しほっこりしました。
彼のこの態度はもしかして照れてるのかな?とか考えたり、頭ポンポンして貰ってちょっと幸せを感じたり。
これらの些細な描写に乙女ゲー的要素を薄ら感じましたw

城から離れて暮らすことが出来ないから、純愛ENDを迎えても「外」で二人が幸せに暮らすことはない、幸薄い終わり方でした。
自殺願望の理由が明確になった今、お菓子に変えられてしまうENDにもあまり悲壮感が感じられませんでした。
むしろ、彼の苦しい生に終止符を打つことが出来、安堵の気持ちで一杯でした

SWEET CLOWN ~午前三時のオカシな道化師~ (2015年7月発売予定) 応援中![真井知己(CV:小林裕介)]
真井
最初からこの子が双子の片割れなのではないかと、背格好&髪の色から予測はしていたものの、喜びと涙の再会→スイートクラウンを倒す→現実に戻り幸せな日常、というハッピーENDにはならなかった・・・。
だってこの作品の登場人物は全員歪んでるから!
5年前白樫の森で起こった事が回想され、やっと謎が解けたけれど・・・。
和也の柘榴に抱く感情が姉弟を超えるモノであり、その気持ちを柘榴が否定した事から全てが始まったのですね。
歪んだ愛情を助長させたのは私の所為、と自責の念を抱く柘榴。
流石だわ、ここでも後ろ向き思考が半端ない。あぁ、欝になりそうxx

終盤の対峙で真井さんとしての人格が見え隠れする真相ENDも切ない終わり方でした。
真井の幸せを願った柘榴が行き着いたその世界では完全に他人同士。
喪失感を抱えて「わからない何か」探し回る彼女と、すれ違い様に彼女に懐かしさを覚えて涙を流す彼。 
お互いを忘れた人生が最善のシナリオなのか。 
歪んだ感情、因縁、執着・・・全てをリセットし無関係に戻った世界だけが幸せへの道に繋がる、という事なのですね。

まとめ
人を選ぶ作品でした。乙女ゲームとしての萌えやキュンを期待してはいけませんw
双子の半身を失い、歪んだキャラクター達。
様々な境遇の彼らが異世界空間に閉じ込められ、苦悩し、恋愛という予期せぬ感情に目覚め、依存し合う欝ゲーム。
何処までも仄暗く、何処までも歪。
純愛ENDよりも歪愛ENDの方がしっくりくる物語です。
登場人物全てに何らかの伏線が繋がっており、因縁の物語が徐々に紐解かれ真相END終了時にはその全てが回収され、スッキリします。まぁ、真相ENDの余韻はモヤっとしてますけどw
前作「月影の鎖」の方がありんこ的には楽しめたかな。
雰囲気は良かったけど、愛着を感じられたキャラクターが月影~と違って一人もいなかったのが残念でした

以上です

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